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実は空海が開祖した真言宗にも宗派があることは知っている?

高野山・根本大塔 仏教・密教(Buddhism)

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正統な真言密教は時代とともに日本にしか存在していません!
高野山・根本大塔

真言宗の宗祖は弘法大師・空海ですが

空海も遣唐使に行き、
真言密教の全てを持って還ってきたので

現在地球上で、唯一、正統な密教を
連綿と継続されているのは

日本の真言宗だけしかないと言われています。

 

空海は西安の青龍寺・恵果阿闍梨から
真言密教の伝法灌頂を受戒し

正統な密教の伝承者になり
全ての伝法灌頂の口伝・受法・仏具を

全て、日本に持ち帰りこれを実践することで
密教を広めていくことになります。

 

この伝法灌頂の方法を踏襲しながら
師から弟子へ・弟子から孫弟子へと
繋がっています。

 

時代は空海入定後に色んな派閥に枝分かれしていく

 

伝法灌頂は阿闍梨から阿闍梨としての
傳法阿闍梨位の灌頂を受戒しないと

正統な僧侶・阿闍梨になれない

 

師から弟子

弟子が師となりまた、弟子に灌頂を与える

 

真言宗は全てこの伝法灌頂を受けて
正式な僧侶となります。

 

正しくは僧侶になるためには
得度、受戒、四度加行、伝法灌頂を受け

やっと、僧侶としての資格をもらいます。

 

それから、たくさんの修行を通じて
ひとつひとつ習得していき、

 

師になり、また、弟子を取り密教を
伝えていくようになります。

 

この伝法灌頂は宗祖・空海から真雅へ
真雅(空海の弟)から源仁へと引き繋がれ

源仁の弟子・益信と聖宝に引き継がれます
益信は広沢流に聖宝は小野流の二派に分裂して行く

 

小野流は口伝で伝え

広沢流は儀軌(書)として伝えていくことになります。

 

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守・破・離(しゅ-は-り)と言う言葉をご存知でしょうか?

中門・増長天

●守は師の教えを忠実に守ること

 

●破は忠実に守ってきたことを自分が年月をかけて
応用していく

 

●離はひとつの流派から離れ新しいものを確立させていく

 

それぞれの受け持つ寺院仏閣を運営していくことになる。

 

ゆえに、真言宗は広沢流と小野流に分派していく

ただ、基本的な 教義や経典などは変わっていません。

 

 

真言宗の最大の分派の原因は何か?

東寺・御影堂

それは空海が運営していた教王護国寺(東寺)と金剛峯寺(高野山)・神護寺にある。

空海入定後、それぞれ誰が担当するか?

 

僧侶を国家正式の僧侶の養成が関わってきており

 

東寺の長者が最高権威となるのか?

高野山の長者が最高権威となるのか?

 

それぞれの弟子たちもどちらが権威があるのか?

 

そういった観点から、分派することになっていきます

 

その時代時代に応じて、真言宗も変化してくことになる

醍醐寺

空海入定後、聖宝の弟子である観賢(かんげん)
東寺と高野山の長者を兼務し、真言宗をひとつにまとめ

空海の入定後・86年後に醍醐天皇から

弘法大師という諡号を送られる。

 

真言宗は大きく2派に分かれていいくことになる。

それでも、小野流も六派にわかれ
広沢流も六派にわかれ、野沢十二流(やたくじゅうにりゅう)
と言われるようになる。

 

この後に、時代が変わり平安時代後期に
若き天才と言われた、覚鑁(かくぱん)
【興教大師】の時代になり

真言宗の中興の祖と言われるようになる

 

その時代は真言宗は廃れていた

 

覚鑁は高野山を若くして立て直すが

時代は密教ではなく念仏・浄土思想が流行り
南無阿弥陀仏の浄土教に流れていく

 

覚鑁は若くして、高野山の座主にまでなるが、

派閥の争いで、高野山を追いやられ
高野山から離れ根来寺を建立することになる。

 

ここから、真言宗も新義真言宗と古義真言宗と分かれることになる。

 

この時代の覚鑁(かくぱん)の弟子には
たくさんの有能な僧侶がおり

 

高野山からは有能な僧侶たちが離れていくことになる。

 

この根来寺の新義真言宗も
後に豊山派と智山派に分離していくことになる。

 

時代も神仏習合となり、大きく、明治時代になり

明治の神仏分離令公布になり廃仏毀釈され日本は
神道を中心になり

 

仏教寺院が破壊された歴史を持っている。

 

現在の日本国憲法では信仰の自由を与えてられており
自由な信仰が日本国においては保証されている。

 

現在の真言宗はどうなっているか?

真言宗は十八宗派となっている

古義真言宗は13派・新義真言宗は3派

真言律宗は2派の 18派となっている。

 

【古義真言宗】
それぞれに、歴史があり空海ゆかりのものから

教王護国寺 – 東寺真言宗総本山(空海)
金剛峯寺 – 高野山真言宗総本山(空海)
善通寺 – 真言宗善通寺派総本山(空海)

 

随心院 – 真言宗善通寺派大本山(仁海)
醍醐寺 – 真言宗醍醐派総本山(聖宝)

 

仁和寺 – 真言宗御室派総本山(皇室系)
大覚寺 – 真言宗大覚寺派大本山(皇室系)
泉涌寺 – 真言宗泉涌寺派総本山(皇室系)
勧修寺 – 真言宗山階派大本山(皇室系)

 

朝護孫子寺 – 信貴山真言宗総本山(独立系)
中山寺 – 真言宗中山寺派大本山(独立系)
清澄寺 – 真言三宝宗大本山(皇室系から独立)
須磨寺 – 真言宗須磨寺派大本山(皇室系から独立)

 

 

上記の真言宗の総本山から枝分かれで各有名寺院も
各派の傘下に置かれている

 

【新義真言宗】

根来寺 – 新義真言宗総本山(覚鑁)
智積院 – 真言宗智山派総本山(覚鑁弟子)(成田山・川崎大師・高尾山が傘下)
長谷寺 – 真言宗豊山派総本山(覚鑁弟子)

 

【真言律宗】
西大寺 – 真言律宗総本山(叡尊)
宝山寺 – 真言律宗大本山

 

まとめ

もし、真言宗に興味があるのなら
この寺院を目安に訪問されると、歴史感が
あって楽しいですよ

 

空海に興味あるなら、高野山・東寺・善通寺です
神護寺は今では空海をあまり感じません。

 

訪問すると歴史感がぐっと感じられます。

 

実際に、自分は訪問していないところは
泉涌寺と宝山寺と須磨寺くらいですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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