大日如来両界真言は宇宙根源の理をあらわす

大日如来両界真言は宇宙根源の理をあらわし・大日如来は中心の仏！

 

五大に響きあり（地・水・火・風・空）森羅万象は5つのエレメントで構成されています。

 

もう一つのエレメントは識大（金剛界の智）

智と潜在意識（こころの働き）を刺激することで、

事象として全てのものが生まれてきます。

 

【胎蔵界・金剛界の意味】

胎蔵界（大日経）・金剛界（金剛頂経）の中央には必ず、大日如来がおられます。

絶対的・宇宙の根本の真理（ことわり）という考え方を顕しています。

 

金剛界は智慧を顕して大日如来は智拳印（ちけんいん）を手に結んでいます

胎蔵界は大慈悲の真理を表し 大日如来は法界定印（ほっかいじょういん）を

手に結んでいます

 

胎蔵界　大日如来　真言：オン・アビラウンケン

金剛界　大日如来　真言：オン・バザラダトバン

 

真言宗では胎蔵界と金剛界で金胎不二といって両輪であると言う考え方

胎蔵界の曼荼羅は慈悲を顕し

中心は大日如来その周囲には

たくさんの仏様や如来・明王・天部などが

仏界を守護しています。

経典は【大日経】

 

空海が久米寺で見た経典です。

この経典がきっかけで密教に没頭していきます。

 

金剛界曼荼羅も中心は大日如来

金剛界は智慧を顕す曼荼羅

経典は【金剛頂経】という経典に書かれています。

 

この大日経と金剛頂経を密教思想をまとめたのが

空海の師である恵果阿闍梨です。

 

この両曼荼羅と二大経典を基礎に

教義を伝授され遣唐使から帰国します。

一番古い両界曼荼羅は

彩色の物は東寺に保管されている。

 

神護寺にあるものも同時期のものとも言われている。

 

大事なことは宇宙の世界・【神仏の作った世界】森羅万象で

この世にあるものは全て具現化されていると考えます。

 

人間の命も父・母がいなければ

生まれてきません。

 

全て摂理にかなっているのです。

 

宇宙の真理と佛の知恵が金胎不二というように

密教の思想として両輪を顕しているということです。

 

もしアナタが寺院などをご覧になった時

両界曼荼羅があるのか探してみてくださいね・・・

 

ちなみに、高野山の霊宝館には

平清盛が寄贈した

両界の大血曼荼羅がありますので

拝見してみて下さい。

 

大血曼荼羅とは

平清盛が絵の具に

自分の血を混ぜて色を着けた

曼荼羅なので

 

血曼荼羅といいます。

 

4M四方の圧巻の大きさです。

 

800年以上前に作られた

大血曼荼羅を見ることができます。

 

曼荼羅には種類がある

 

■仏像で顕しているのが大曼荼羅

■梵字で仏を顕しているのが法曼荼羅

■三昧耶形で描いたのが三昧耶曼荼羅

三昧耶形は仏具など象徴物で描かれた曼荼羅

 

 

曼荼羅は密教には欠かせない

思想を顕しているので凄く重要な

ものなのです。

 

興味があれば胎蔵界曼荼羅を細かく見てみて下さい。

 

たくさんの神仏が描かれています。

四天王や不動明王から明王部には

たくさんの明王も描かれています。

菩薩部にはたくさんの菩薩様も描かれています。

 

色んな神々も描かれているので

楽しいですよ・・・