斗藪して早く入れ 法身の里
意味:
空海の意思の表れ 全て一切を捨てて自由の身になり、高野山に入る
季節は冬で厳しい自然の中の高野山
初めて空海が高野山に入った時のこと
法身の里とは?
大日如来が居られる大自然の中の宇宙 それが高野山
全ての物を捨てて、大日如来の懐に飛び込む
心の自由を得る
そんな空海の意志が伝わる・・・
参考:
真言宗にとって大日如来は宇宙の原理と言われている
太陽を表す仏様 中心におられる仏様
高野山では大日如来が何体もある
現在では一番大きい大日如来が格納されているのが
根本大塔に安置されている。
ただ、不思議に思うことは根本大塔の大日如来は胎蔵界の法界定印で
その周りを囲んでいる仏様は金剛界の仏様
本当は智拳印の大日如来なのだけれども
この大塔は高野山のシンボルというべきところ
そこで、金胎不二の仏様が居られるという意味のようです。
大日如来には二つの大日如来像が現存している
一つは金剛界大日如来
智拳印を手に印(ムドラー)を結んだものが金剛界大日如来
胎蔵界大日如来は法界定印となっている
真言宗では金剛界と胎蔵界という教義が金胎不二といい
どちらも外せない両輪の教えと言われている。
曼荼羅に金剛界と胎蔵界があるということを知識として
覚えておきましょう!
金剛界曼荼羅は規則性の仏様が描かれている
胎蔵界曼荼羅:405尊の仏様が描かれている。
- 左の曼荼羅が金剛界 智の世界を表しています
- 右の曼荼羅が胎蔵界 理の 世界を表しています
真言宗の経典は金剛頂経と大日経が根本経典で
それらを表したのが両部曼荼羅 金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅と言われています。
梵字は種子(シュジ)といって仏の梵字が記載されています。
種字曼荼羅といいます。
その他に、仏の絵の書いた曼荼羅もあります。
高野山には平清盛が書いた血曼荼羅も現存しています。
私は見たことがありますが、赤はやはり血の色で書かれているようです。
大きさも見事な曼荼羅でした。
たまに、高野山では何年かに公開しているようですよ!